木材以外からMokkunは作れるのか
博士博士~!
Mokkunは木を粉砕して作ってるんだよね?
木以外でもMokkunは作れるんだか?
ウッディ気になる!!
やあウッディ。
それはとてもいい質問だね!
じゃあ実際にお茶の葉っぱを使って実験をしてみよう!
そんなわけで…
お茶の葉で
作れるか
実験してみた。
木材以外の廃棄されるような物質でMokknを製造できるのか調べる
お茶の葉やコーヒーを出した後の物などを使って、実際にMokkunを作って、実際に塗ってみる。
お茶っ葉の話。
岐阜県には有名なお茶として「白川茶」がある。あるとき白川町役場の知り合いから「二番茶が大量に余っているんだけどいらない?」と言われた。
まず最初に思ったのは「二番茶ってなに?」ってこと。同じお茶の葉を使って2番目に入れたお茶の事かしら?まったく知識がないので、色々詳しくその知人に聞いてみることにした。
二番茶とは
茶の木は新しい芽が伸びる時期が年に複数回あり、日本では4月下旬~5月上旬、6月下旬~7月上旬、7月下旬~8月上旬、初秋の4回のところが多いが、その第2期に摘採した茶葉を使用したもの。 一番茶にくらべ、茶のうま味成分であるテアニンの含有量は少なく、渋味成分であるカテキンの含有量は多い傾向がある。(コトバンクより)
その地域では、二番茶は摘み取ってもお茶として使われることなく、肥料として地面に敷くということのようだった。それがもったいないから何かにならないかな?という発想で、私たちに声をかけていただいたというところなのだろうと思う。
新商品お茶Mokkunは「チャックン」?!
お茶Mokkunか。悪くないなぁ。というよりこれはモックンではなく「チャックン」なのでは?などとふざけたことを考えつつ、物は試しとばかりに二番茶を少し手に入れてみた。
社内に届いてまず袋の中を開けた。「なんていい香りなの」おそらくこの香りを嗅いだほとんどの日本人はそう思うに違いない。日本人とお茶というのは切っても切れない縁があるからというのか、日本人のDNAがそう思わせるのかは定かではないが、何とも心地よい安らぐような香りがした。確かにデパートのお茶コーナーでお茶を煎る香りがしてくると、ふと足が止まる、まさしくそんな感じだった。
手に入れた二番茶はとてもきれいな緑色をしていた。これが乾燥させた状態なのだろうけれど、少し粒度が大きいようであったので、まずは粉砕加工から。通常扱う木材よりも柔らかい素材なので、粉砕はいとも簡単だった。その粉になったお茶に通常の配合と同じように自然素材を混ぜ合わせて、初の「お茶Mokkun」の完成だ。
さっそく塗ってみると、まるで抹茶スイーツの様な色と香りが。一瞬食べられるのではないかとさえ、錯覚するほどであった。
食べれそうなほどいい色の茶Mokkun
これはいける!その場にいた誰もがそう思った。なぜならこのお茶Mokkunはきれいな緑色をしているだけでなく、香りもいかにもお茶ですと言わんばかりの、本当に良いう香りがしたのである。なんなら通常のMokkunのヒノキのほのかな香りよりもはるかに心地の良い香りに感じだからだ。私たちは大変気分が良かった。
でもこんなに簡単に新商品開発できてしまっていいものか?
しかし、乾燥すると・・・
それからしばらく室内に置いておいて、お茶Mokkunが乾燥していく様子を観察し続けた。そうすると何日かして嫌なことが頭をよぎるようになった。少しずつあのきれいなお茶の緑色が変色していくように見えたのだ。それは通常のMokkunが乾くときに色が薄くなるのとは明らかに違っていた。
たとえて言うなら、最初濃い深緑色または抹茶色だったものが徐々に薄緑色に代わっていくような感じだった。せっかくのあのおいしそうな色がどんどんなくなっていくのである。
その後もどんどん色は変化し、薄緑色から古い畳の様な色に代わり、最後は茶色ともベージュともいえるような色にまで変化してしまった。この間わずか1か月足らず。
いくら変色の可能性があるとはいえ、1か月で全く違う色に代わってしまっては、さすがに商品として販売できるものではない。さすがに残念がる社員が多かった。
塗りたての色を残せないかが課題。
いろいろ調べていくうちに分かってきたことがある。
家庭で入れた緑茶なども時間がたつと変色して茶色になってしまうということ。これはお茶に含まれるタンニンと葉緑素が酸化するためであるということ。茶色になるのを防ぐには、ビタミンCを入れることで効果があるということ。市販のペットボトルのお茶にはビタミンCが入っているのはそういう理由であるということなどがネットには書かれていた。
なるほど、そういうことか。と安易には納得できない。つまりこのお茶Mokkunを完成させるためには、ビタミンCがいるのか?どんどんMokkunの材料に食品が添加されてきてしまう。もともと自然素材だけで作ろうというのもコンセプトの一つだったとはいえ、なんだか違和感を感じる。 その後、社内ではこの緑色をキープするために緑色の自然素材の色素はないかと探したり、様々なことを試してみたが、いまだに商品化には至っていない