開発者情報

ご協力いただいた
先生方の声Cooperator

不燃性能を実現!

岐阜大学 名誉教授 箕浦秀樹 先生

木材は香り、調湿性能、消臭性能など、木材本来の様々な良さがあります。ただ、燃えやすいということが欠点でした。この欠点をクリアさえすれば非常に良い商品になると考えていました。開発の過程で、成分配合やその他様々な試行錯誤を繰り返し、木の塗り壁でありながら不燃性を実現しました。モックンは、木材本来が持つ良さと不燃性を合わせもった商品です。
今後の製品開発にも期待しています。

岐阜大学 名誉教授

箕浦秀樹 先生

結露を抑制する効果があります!

岐阜工業高等専門学校 建築学科 中谷岳史 先生

木材は水蒸気を保持できる材料ですが、水蒸気を通しにくく、そのままでは調湿性能を発揮できません。Mokkunは、木材をパウダー状にすることで、木材の水蒸気保持性能と透過性能を大きく向上しました。高質度域の水蒸気の保持性能、湿気容量は板の2倍です。また、水蒸気の透過性能、透湿率は板の20倍です。リビングや寝室など、水蒸気が発生しやすい部屋に施工することで素早く水蒸気を吸収し、結露を抑制します。また、乾燥時は水蒸気を放出し、乾燥しにくくします。

信州大学工学部建築学科

助教博士(農学)中谷岳史 先生

ストレス緩和効果に期待できるMokkun

岐阜工業高等専門学校 建築学科 中谷岳史 先生

私の研究室では,ヒノキ科木材から得られる精油(エッセンシャルオイル)の香気成分がヒトの生理・心理に及ぼす効果について、細胞や動物を使って実験しています。これまでに、スギ、ヒノキおよびヒバの木材精油香気成分を吸入した動物(マウスとラット)実験では、交感神経の活動を和らげストレス低減効果や記憶や学習の改善効果があることを見いだしました。このような研究経緯の中でMokkunに出会い、その画期的な塗り壁を飼育箱として用いたマウスの飼育実験を行ったところ、Mokkunの塗り壁から発散する成分がマウスのストレスを低下させました。特にヒノキ材Mokkunのストレス緩和効果が顕著でした。このようにMokkunの塗り壁は、材料として用いた木材から発散する香気成分の機能を維持できることが明らかとなりました。
これらの研究は,健康志向を目指す現代社会にとってきわめて重要で急務を要する課題であるとともに、これまでの概念にない新しい木材の特性を導き、人や環境に優しい木材の香りを利用したメディカルアロマセラピーの利用開発が可能となり、ひいては木材産業の活性化に大いに貢献できると期待致します。

岐阜大学応用生物科学部 応用生命科学課程 天然物利用化学研究室

教授 光永 徹先生

森林資源を有効活用

岐阜県は木材の流通が非常に盛んな場所です。森林資源を有効活用したいという我々の思いと、木材の流通段階で発生する端材(新材)をなんとか有効活用したいというヤマガタヤ産業の思いとがうまく合わさってかたちとなりました。
国からは岐阜工業高等専門学校による専門的試験による実証、県の支援、そしてヤマガタヤ産業という企業による共同開発商品です。

岐阜県産業経済振興センター 産業振興部

シニアコーディネーター

岐阜県産材のまったく新しい使い方

岐阜県産材を利用した全く新しい製品を開発できました。これにより、未利用資源の有効活用ができることになり、岐阜県の森も大変喜ばしいです。今後も岐阜の森と学校と企業のこの連携を継続していきたいと考えています。

岐阜県森林組合連合会