Mokkunにカビは生えるの?
博士博士~!
日常生活の中で発生する”カビ”ってMokkunにも生えたりするだか?
ウッディ気になる!!
やあウッディ。
それはとてもいい質問だね!
じゃあ身近なカビを使ってMokkunにカビがはえるか実験してみようか!
そんなわけで…
気になる”カビ”
実験してみた。
実験棟のヒノキ(羽目板)・スギ(羽目板)とクロスの部屋でクレペリン検査を行った後アミラーゼ測定を行い、ストレスのかかり方を調査する
実験棟でクレペリン検査を行い、検査前・検査を半分行った時点・検査後にそれぞれアミラーゼ測定を行う
カビ集め
「Mokkunにカビは生えるのだろうか?」この疑問に答えるために、まず社内でカビの菌をあつめるところからスタート。しかしカビ実験をしようと思ったのがなぜかあまりカビの発生しなさそうな真冬の時期。(この点がヤマガタヤ産業らしいというか)
そのままにしておいてもこれだけ乾燥した季節では、簡単にカビが生えるとは思えない。仕方ないから、いっそのこと試験体にカビを落として繁殖するかを見てみようということになった。とはいってもカビを生育しようとしたことはないため、簡単には集まらない。「どうやって集めようか」と相談をしているところに社長の一声が「よし、カビは私が集める!」なぜだか今回の実験は社長がとても乗り気だ。かくしてある冬の朝、私は社長のカビコレクションを満面の笑みを浮かべた社長より受け取ることとなった。
集めたカビは4種類
社長から提出されたカビの菌は「ごはん」「みかん」「パン」「餅」の4種類。どれも渾身の作品ともいうべき、かなり生育の進んだカビであった。「正直、ここまでカビが生えたみかんにお目にかかったことはない」と内心思うと同時に、社長の熱い想いに感謝した。何はともあれまずは、実験前にカビの素を記念撮影することから。
いまだかつて、これだけカビをありがたく大切に扱ったことはない、と一人で「ふふっ」と笑いそうになりながら一人デスクの上に、濃紺の布地を敷いて簡易撮影キットを作った。
試験体づくり
次に試験体づくりだ。まずはMokkunパウダーとチップを少量の水に溶いて試験体を作るために計量から。
「お料理番組か?」と思うようなテイストの写真になったが、これは水に溶く前の粉末Mokkunである。
カビ菌を付着させる
次に作った試験体に順番にカビの菌を綿棒でつけていく。
これが思っていた以上に難題であった。カビをあえてつけようとした経験はさすがにない。麺棒でこすりつけてもカビらしき物体は綿棒につくだけで、本当に落としたい試験体には簡単に落ちてくれない。 (作業にあまりにも手こずったため、写真を撮り忘れた。反省)
繁殖の観察とその結果
このように何とかカビ菌らしいものはつけることができた。
その後数日間乾燥させる中で、カビが繁殖していくのかを観察してみた。
その結果
「カビが繁殖したのかが分からない」
それもそうだ。Mokkunは塗った当初は水分も含んでいるし、でんぷんのりも含まれているので、いかにもカビが繁殖しそうな条件はあるのだが、どんどん乾燥が進んで小さい試験体なんかはすぐにカラッカラになってしまう。乾く時間が速すぎてカビが増殖したか否かが全く分からない。
結局、そもそもこの季節にエアコンが効いた室内でこの実験をするのには無理があるという結論に至った。
「次は試験体が乾かないようにアクリルボックスにでも入れて、日が当たる窓際にでも置くか!」という社内の意見。
「梅雨時のジメジメした季節に実験しては?」というごく当たり前の意見が出ないことに「???」
カビだって生えるためにはそれなりの条件がいると思うのだが… 生えてほしくないときには勝手に生えるくせに、本当に元気に出てきてほしい時に出てこない何ともあまのじゃくのようなカビに振り回されているヤマガタヤ産業である。
ここでMokkun情報
Mokkunには絶対カビが生えないのか?と聞かれると答えは「そうとも言えない」が正解です。
さずがに調湿機能に優れたMokkunでも、施工後乾燥する前に部屋を閉め切ったり、空気の流れがなかったりするとカビが生えてしまうこともあります。特にジメジメした季節には要注意。
ちなみに施工説明書では、
「気温5℃以下または湿度80%以上の場合は施工を避けてください。」
「乾燥に時間がかかるため、施工時、施工後は通気性を良くしてください。カビなどの発生原因となります」と書かれています。Mokkunは乾燥すれば、吸放湿の力高いのですが、乾燥しきるまでの間がとてもデリケートな壁なのです。
またとても結露が激しい建物で、Mokkunを施工する土台となる壁面の下が水分を多く含んでいたり、すでにカビが生えていたりすると、Mokkunにも影響が出ることがあるので、注意が必要です。
うまく使えば最大限に木材の性能を発揮できるMokkunです。施工時の注意を守って、皆様には快適な空間でお過ごしいただきたいと開発者一同願っております。